お知らせ NEWS 2018.6.27

JSPM2018 最優秀演題賞 受賞!JORTC-PAL08/PAL12


このたび、JORTCが臨床研究支援をさせていただいた『がん患者の神経障害性疼痛に対するデュロキセチンの有用性: 検証的無作為化二重盲検プラセボ比較試験(JORTC-PAL08;DIRECT試験)』および『がん患者における緩和ケア介入時の錐体外路症状の頻度を調査する多施設観察研究(JORTC-PAL12;FRESH study)』の2つが、第23回日本緩和医療学会学術総会(JSPM2018;6/15-17 in 神戸)において、最優秀演題賞を受賞されました。

本試験は、コンセプトのディスカッションから関わらせていただいた臨床研究でもあり、JORTCスタッフ一同もとても感慨深いものです。 ご協力いただきました患者の皆さまはもちろん、研究代表者 松岡弘道先生 / 筆頭演者 蓮尾英明先生、PAL12研究代表者 石木寛人先生、本研究に関わられたすべての研究者の皆さまに改めまして厚く御礼申し上げます。


□ 臨床研究概要 / メッセージ □


◆がん患者の神経障害性疼痛に対するデュロキセチンの有用性
:検証的無作為化二重盲検プラセボ比較試験(JORTC-PAL08)

Efficacy of duloxetine for cancer patients with neuropathic pain
: Doubleblind, Randomized, Placebo controlled, exploratory trial
≪研究代表者≫≪研究事務局≫ 松岡 弘道 先生
*国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)革新的がん医療実用化研究事業
*UMIN NO.000017647

以下はご発表者の蓮尾英明先生と研究代表者の松岡先生からのメッセージです。

◎ 蓮尾英明先生:JSPM2018発表演者
PIの松岡先生、JORTCの先生方のご尽力のもとに完遂された、本邦初の緩和領域の多施設プラセボRCT試験に参加させていただきましたこと大変感謝しております。次研究も大変楽しみにしております。

◎ 松岡弘道先生:研究代表者/研究事務局
このたび、JORTCに支援を受けましたJORTC-PAL08(DIRECT試験)が日本緩和医療学会から最優秀演題賞をいただきました。残念ながら小生は参加できませんでしたが、質問も大変多かったようで、今後の課題もはっきりしてきておりますので、緊張感をもって、班員全体で協力して緩和医療の発展に貢献できるような研究に携わっていきたいと思っております。ご協力いただきました患者様、筆頭発表いただいた蓮尾先生、JORTCの皆さん、共同研究者の皆さん、ありがとうございました。


◆がん患者における緩和ケア介入時の錐体外路症状の頻度を
調査する多施設観察研究;FRESH study(JORTC-PAL12)

The Frequency of Extrapyramidal Symptoms In Cancer Patients Who Receive Palliative Care.
A Multi-Center, Observational Study. FRESH study
≪研究代表者≫ 石木 寛人 先生
*国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)革新的がん医療実用化研究事業
*UMIN NO.000019810

以下は研究代表者/ご発表者の石木先生からのメッセージです。

◎ 石木寛人先生:研究代表者/JSPM2018発表演者
過去数年取り組んできたテーマがこのような形で高い評価をいただいて大変光栄です。これは私が勝ち取ったものではなく、研究のディスカッションを重ねてきた共同演者の先生方、症例登録を協力してくださった参加施設の先生方とご協力いただいた患者さん、および研究初期から全面的に支援してくださったJORTCの方々のおかげでたまたま私がいただいた形になったものです。本研究を通じて次につながる様々な経験やインフラを得ることができました。引き続き臨床にフィードバックできるような緩和ケア領域のエビデンス発信のために臨床研究に取り組んでいきたいと考えています。



JSPM2018 最優秀演題賞 受賞!JORTC-PAL08/PAL12
■写 真■ JSPM2018 最優秀演題賞 受賞風景
(JSPM2018大会長 木澤義之先生より表彰。左から 蓮尾英明先生、石木寛人先生)


今後とも、少しでも多くの患者さんに還元できるように、臨床研究支援を進めてまいる所存です。
関係各位の皆さま、引き続きご協力・ご支援の程よろしくお願い致します。