お知らせ NEWS 2018.6.4

JORTC主体の臨床研究で初.AMED公募採択!


西山菜々子先生(JORTC研究員;市立芦屋病院 作業療法士)の研究課題が、 日本医療研究開発機構(AMED)の公募に採択されました。 JORTCはAMED関連の多くの臨床研究支援をしておりますが、主体研究としてのAMED公募採択は今回が初!となります。
昨年2017年11月開催した『豪日緩和ケア研究交流シンポジウム Aust-Japan Palliative Care Trials Project(AJPCT Project)』において、西山先生が研究コンセプト発表、豪日合同研究課題として採用された研究テーマとなります。


□ 研究テーマ □

『日豪の緩和ケア病棟入院中の終末期がん患者に対する
 リハビリテーションの有効性を検証することを目指した研究』

□ 採択されたAMED公募内容 □

平成30年度日本医療研究開発機構研究費
「『統合医療』に係る医療の質向上・科学的根拠収集研究事業」に係る公募(2次公募)


◎ 西山菜々子先生からのメッセージ

私は普段、市立芦屋病院(兵庫県)の作業療法士として、進行がんや緩和ケア病棟入院中のがん患者さんのリハビリテーション(リハビリ)を担当しています。近年、がんのリハビリは拡大傾向にありますが、がん終末期や緩和ケア病棟入院中のがん患者さんを対象としたリハビリについては有効性が示されておらず、患者さんが希望していても十分な提供が難しい病院も少なくありません。

2017年11月に豪州PaCCSCとJORTCで合同開催された 日豪緩和ケア研究交流シンポジウム において、がん終末期・緩和ケア病棟入院中の患者さんに対するリハビリの有効性を示すことを目指した研究を行いたいこと、それによってリハビリを必要とするがん終末期・緩和ケア病棟入院中の患者さんに質の高いリハビリが十分に提供されるようになっていってほしいと考えていることをプレゼンする機会をいただきました。現在は、JORTCやPaCCSC、この時期のリハビリを重要だと感じてくださっている先生方にたくさん助けていただきながら、研究プロトコールを検討し、実施を目指しています。

今回のAMED研究助成は、申請書類の作成やヒアリング審査など一つ一つのステップが大きなチャレンジでした。その準備は想像を超える大変さがありましたが、非常にいい勉強になったので、チャレンジできただけでもいい経験だったと思っていました。ですので、採択されたことには私自身が一番びっくりしています。申請を支援してくださったJORTCの皆さん、助けてくださった先生方、本当にありがとうございます。研究初心者の私がちゃんとやっていけるのか不安はありますが、がん終末期・緩和ケア病棟入院中の患者さんを対象としたリハビリが一歩前進するためにはここが正念場なのだと感じています。精一杯頑張りますので、これからもどうぞよろしくお願い致します。



本会以来、半年以上、西山先生が関係各位の皆さんとともに着々と準備が進められて、ついに今回の公募採択に至りました。 西山先生、改めましておめでとうございます!そして、ご協力・ご支援いただいている皆様、ありがとうございます。

本研究は今後さらに加速してまいります。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。